教科書|必修カリキュラム
ルールは、覚える順番で難しさが変わります。
得点の数え方から始めて、キッチン、ツーバウンド、反則の順に進みます。試合に出る前に必要なのは、この13回分です。
第1章|試合を成立させる
まずこの3つが分かれば、1ゲームできます。
ピックルボールの得点の数え方
0-0-2とスコアコールを図解
ピックルボールのサーブ順とローテーション
ダブルスを図解
ピックルボールのツーバウンドルール
最初の3打を図解
第2章|キッチンと反則
この競技の核心です。迷う場面はここに集中します。
ピックルボールのキッチンルール完全解説
入れる場面と反則
ピックルボールでよくある反則15選
初心者が迷う場面を図解
ピックルボールのライン判定とマナー
イン・アウトの正しい考え方
第3章|形式ごとのルール
ダブルスとシングルスで変わる点です。
ピックルボール・ダブルスのルール完全ガイド
サーブ順とローテーション
ピックルボール・シングルスのルール
偶数は右・奇数は左
2026年ピックルボール・ルール変更
一般プレーヤー向け重要点
第4章|打ち方の基準
ルールを踏まえた、打球の基本です。
ピックルボールのドライブの打ち方
速さより安定する5ステップ
トランジションゾーンの動き方
止まりながらキッチンへ進む
ピックルボールのバックハンド基礎
苦手を減らす5ステップ
ピックルボールはテニス・卓球・バドミントンと何が違う?経験者向け比較
ピックルボールはテニス・卓球・バドミントンと何が違う?経験者向け比較
教科書|必修01
ピックルボールのルールは、初めて見ると少し変わっています。得点できるのはサーブ側。サーブ後は両チームが一度ずつバウンドさせる。ネット前には「キッチン」という区域がある。
けれど、最初から規則集を暗記する必要はありません。初試合に必要なルールは、まず5つです。先生も校則を全部覚えている顔をしていますが、ときどき職員室で確認しています。
30秒で分かる基本
サーブは対角線へ1回。サーブとリターンはそれぞれ一度バウンドさせる。キッチン内ではノーバウンドの球を打たない。一般的な方式ではサーブ側だけが得点し、11点・2点差で勝ちます。
最初に覚える5つのルール

- サーブはベースライン後方から対角線へ1回
- レシーブ側はサーブを1回バウンドさせる
- サーブ側もリターンを1回バウンドさせる
- キッチンに触れた状態でボレーしない
- 一般的な試合はサーブ側だけが得点し、11点・2点差で勝つ
この5つが分かれば、初心者向けのゲームは始められます。以下では「なぜ反則なのか」まで説明します。
コートの名称と大きさ
公式コートはシングルスもダブルスも同じ大きさで、約13.4m×6.1mです。ネットの高さは中央約86.4cm、両端約91.4cm。ネットの両側には、約2.1mのノンボレーゾーンがあります。
| 場所 | 意味 |
|---|---|
| ベースライン | コート奥の線。サーブはこの線の後方から打つ |
| サイドライン | コート左右の外周線 |
| センターライン | 左右のサービスコートを分ける線 |
| ノンボレーゾーン | ネットから約2.1mの区域。通称「キッチン」 |
| サービスコート | サーブを入れる対角線側の区域 |
外周線・センターラインに触れた球は基本的にインです。ただしサーブがキッチンラインに触れた場合は短く、フォルトになります。
ゲームの勝ち方と得点
初心者が最もよく遊ぶ伝統的なサイドアウト方式では、サーブ側がラリーに勝ったときだけ1点入ります。レシーブ側が勝った場合は得点せず、サービス権が移る、またはダブルスでは次のサーバーへ進みます。
- 一般的なゲーム:11点先取
- 勝利条件:2点差が必要
- 10対10なら、12対10など2点差がつくまで続行
- 大会により15点・21点制や別の得点方式を採用する場合がある
大会・イベントの要項を優先
得点方式や試合形式は大会ごとに異なる場合があります。参加時は主催者の最新要項と審判の指示を確認してください。
ダブルスのコールは3つの数字
「5・3・1」なら、サーブ側5点、レシーブ側3点、そのサービス権での第1サーバーという意味です。ゲーム開始時は特例で「0・0・2」とコールします。
サーブの基本ルール
サーブはベースラインの後方から、対角線側のサービスコートへ入れます。1回の順番につき、原則1回です。
- ボールを打つ瞬間、両足はベースラインの後方
- サイドラインとセンターラインを延長した範囲内から打つ
- 対角線側のサービスコートへ入れる
- キッチンとキッチンラインを越す
- ネットに触れても、正しいサービスコートへ入ればプレーを続ける
ボレーサーブとドロップサーブ
ボレーサーブは、ボールを空中で打つ一般的な方法です。腕を上向きの弧で動かし、パドルヘッドや打点に関する規定を守ります。
ドロップサーブは、ボールを落として一度バウンドさせてから打つ方法です。投げ上げたり、下へ強く投げつけたりせず、自然に落とします。
細かな合法性の判断は競技規則の更新で変わり得ます。大会へ出る場合は、その年の公式ルールブックを確認しましょう。
ツーバウンドルール
サーブ後の最初の2打には、特別な決まりがあります。
- レシーブ側は、サーブを1回バウンドさせてから返す
- サーブ側も、そのリターンを1回バウンドさせてから打つ
- この2回が終われば、バウンド前に打つボレーも可能
つまり、1バウンド+1バウンド=ツーバウンドです。同じコートで2回弾ませたら、先生の説明を盛大に曲解しています。それは失点です。
キッチン(ノンボレーゾーン)のルール
キッチンは「入ってはいけない場所」ではありません。正しくは、キッチンまたはキッチンラインに触れた状態で、ボレーしてはいけない区域です。
フォルトになる
- キッチン内やライン上からボレーする
- キッチン外でボレーし、勢いで中へ入る
- 帽子やパドルなど身につけた物が触れる
問題ない
- バウンドした後なら、キッチン内で打てる
- ボールを打たずにキッチンへ入る
- 中から出て両足を外に着け直してからボレーする
キッチンは「立入禁止」ではなく「空中打ち禁止」の区域です。
- ボールがバウンドした後なら、キッチン内で打てる
- キッチン内やライン上からボレーするとフォルト
- キッチン外でボレーしても、勢いで中へ入るとフォルト
- 帽子やパドルなど、身につけていた物が触れた場合も注意
- 中から出た直後は、両足をキッチン外へ着け直してからボレーする
先生の合言葉
キッチンは「立入禁止」ではなく「空中打ち禁止」。バウンド後なら中へ入って構いません。
ラリーが終わる主なフォルト
- サーブがネットを越えない、または正しい区域に入らない
- ボールがコート外へ落ちる
- 自分側で2回バウンドする
- ツーバウンド完了前にボレーする
- キッチンに触れてボレーする
- ネットや相手コートへ身体・衣服・パドルが触れる
- 球が身体や衣服に当たる
反則を見つけても裁判は開かないこと。確認して、次のラリーへ進みます。
- サーブがネットを越えない、または正しい区域に入らない
- ボールがコート外へ落ちる
- 自分側で2回バウンドする
- ツーバウンド完了前にボレーする
- キッチンに触れてボレーする
- ネットや相手コートへ身体・衣服・パドルが触れる
- 球が身体や衣服に当たる
初心者同士なら、反則を見つけるたびに裁判を開かないこと。ルールを確認し、得点を戻し、次のラリーへ進みます。コートは法廷ではありません。
ダブルスのサーブ順
ダブルスでは、通常、一方のチームの2人が順番にサーブします。
- 第1サーバーが右側または左側の正しい位置からサーブ
- 得点したら左右を移動し、同じ人が続ける
- ラリーを失ったらパートナーの第2サーバーへ
- 第2サーバーもラリーを失うと、相手へサービス権が移る
ただしゲーム開始チームだけは、一人目が失敗した時点で相手へ移ります。そのため開始時のコールが「0・0・2」です。
サーブ順とローテーションを詳しく学ぶ / ダブルスのルール完全ガイド
シングルスで変わること
コートの広さと基本ルールは同じです。大きな違いは、一人で守り、コールが2つの数字になることです。
- 自分の得点が偶数なら右からサーブ
- 奇数なら左からサーブ
- サーブ権を失えば相手へ移る
ライン判定とマナー
審判のいないゲームでは、自分側に落ちた球を自分たちで判定します。明確にアウトと確認できなければ、相手に有利な判定をするのが基本です。
- アウトの声は、はっきり短く伝える
- 相手側の判定を尊重する
- 隣のコートから球が入ったら「ボール!」と知らせ、プレーを止める
- プレー中の別コートへ勝手に入らない
- 試合前後に挨拶し、良いプレーをたたえる
初めての1ゲーム進行表
| 順番 | すること | 初心者の確認 |
|---|---|---|
| 1 | サーブする側と最初のサーバーを決める | 開始コールは0・0・2 |
| 2 | 右側から対角線へサーブ | キッチンラインを越える |
| 3 | レシーブ側がバウンド後に返す | すぐボレーしない |
| 4 | サーブ側もバウンド後に返す | これでツーバウンド完了 |
| 5 | 自由にラリーする | キッチンでのボレーに注意 |
| 6 | ラリー終了後に得点・サーブ順を確認 | サーブ前にコール |
初心者が最初に間違える7項目
- レシーブをノーバウンドで打つ
- リターンをサーブ側がノーバウンドで打つ
- キッチンを「入場禁止区域」だと思う
- サーブをキッチンラインへ落とす
- レシーブ側がラリーに勝ったら1点入れる
- 得点後も同じ側からサーブする
- ダブルスの3番目の数字を選手の固定番号だと思う
よくある質問
サーブがネットに触れたらやり直しですか?
ネットに触れても、正しいサービスコートへ入ればプレーを続けます。キッチンやキッチンラインへ落ちた場合、または区域外ならフォルトです。
キッチンの中に立つだけで反則ですか?
いいえ。キッチン内に立つこと自体は反則ではありません。そこに触れた状態でボレーすることが禁止されています。
ボールがラインに触れたらアウトですか?
基本的にインです。ただし、サーブがノンボレーゾーンラインに触れた場合はフォルトです。
11対10でゲーム終了ですか?
通常は終わりません。2点差が必要なため、12対10、13対11などになるまで続けます。
公式戦でもこの記事だけ覚えれば大丈夫ですか?
この記事は初心者がゲームを始めるための要約です。公式戦では当年の公式ルールブック、大会要項、審判の指示を優先してください。
今日の卒業試験
Q1. ツーバウンドとは、同じ側で2回弾ませること?
A. いいえ。サーブとリターンを両側が1回ずつバウンドさせることです。
Q2. キッチンへ入っただけで反則?
A. いいえ。中に触れた状態でボレーすると反則です。
Q3. レシーブ側がラリーに勝ったら得点?
A. 一般的なサイドアウト方式では得点せず、サービス権が進みます。
5原則を説明できたら、初級教科書の1時間目は合格です。完璧に暗記してからコートへ行く必要はありません。プレーして、迷って、ここへ戻る。その繰り返しでルールは身につきます。先生も待っています。たぶん笛をどこかに置き忘れながら。
前後の授業
参考にした公式情報
- 一般財団法人ピックルボール日本連盟:Basic Rules
- 一般財団法人ピックルボール日本連盟:コートと施設
- USA Pickleball:Official Rules
- PICKLEBALL JAPAN:公式ルール
- PICKLEBALL JAPAN:マナーガイド
※本記事は初心者向けの基本解説です。競技規則は改定される場合があります。大会・イベントでは、主催者が指定するルールブック、最新要項、審判の指示を優先してください。2026年7月19日確認。
GEAR LAB|海外パドル研究室
アメリカには100以上のパドルブランドがあります。
日本の店に並ぶのは、そのごく一部です。
どのブランドが日本で買えて、どれが買えないのか。取り寄せるといくらかかるのか。実測して整理しました。
