授業|必修04
「ツーバウンドだから、ボールを2回バウンドさせてから打つんですよね?」
いいえ。それをすると、ラリー先生が止める前にラリーが終わります。
ツーバウンドルールとは、サーブ後、レシーブ側とサーブ側がそれぞれ1回ずつボールをバウンドさせてから返す決まりです。同じ側で2回ではありません。
10秒で理解
サーブ → レシーブ側で1バウンド → リターン → サーブ側で1バウンド → 第3打。その後の第4打から、条件を満たせばボレーできます。
ツーバウンドの正しい順番

- 第1打:サーブを対角線へ入れる
- レシーブ側は1回バウンドさせる
- 第2打:リターンを返す
- サーブ側も1回バウンドさせる
- 第3打を返す
- 以後はボレーまたはバウンド後の返球を選べる
2回のバウンドが完了した後は、必ずボレーしなければならないわけではありません。バウンド後に打っても構いません。
「2回」の数え方を間違えない
| 考え方 | 正誤 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ側で2回弾ませる | × | 通常は2バウンドとなりラリー終了 |
| レシーブ側で1回、サーブ側で1回 | ○ | 両チームがそれぞれ一度バウンドさせる |
| サーブを1回、リターンを1回弾ませる | ○ | バウンドする球を基準にした覚え方 |
| 2回終わったら必ずボレー | × | ボレーもバウンド後の返球も選べる |
「ツー」は同じ場所で2回ではなく、両側に一つずつ置かれた2回です。お弁当を一人で2個食べるのではなく、両チームで2個ずつ食べるという話です。
いつからボレーできる?
ボレーとは、ボールが地面へ落ちる前に空中で打つことです。
| 打球 | ボレーできる? | 説明 |
|---|---|---|
| サーブに対する第2打 | できない | レシーブ側はサーブをバウンドさせる |
| リターンに対する第3打 | できない | サーブ側もリターンをバウンドさせる |
| 第3打に対する第4打 | できる | 両側の1バウンドが完了している |
| 第5打以降 | できる | ただしキッチンのボレー規則は守る |
「第3打からボレー可」ではありません
サーブ側が打つ第3打は、リターンを一度バウンドさせた後です。その第3打を受ける第4打から、条件を満たせばボレーできます。
誰がバウンドさせるのか
ダブルスでは、チームのどちらの選手が打つかも重要です。
レシーブ側
サーブは対角線側の正しいレシーバーが、1回バウンドさせてから返します。ネット付近にいるレシーバーのパートナーが、サーブを空中で横取りしてはいけません。
サーブ側
リターンはサーブ側コートで1回バウンドさせる必要があります。サーバー本人だけでなく、パートナーが第3打を打つこともできます。しかし、どちらが打つ場合でもバウンド前には打てません。
つまり、ツーバウンドは「特定の選手が1回ずつ」ではなく、各チームのコートで1回ずつです。
シングルスでも同じ
ツーバウンドルールはダブルスだけの規則ではありません。シングルスでも同じです。
- サーブをレシーバーがバウンド後に返す
- そのリターンをサーバーがバウンド後に返す
- 以後はボレーも可能
人数が減っても、必要なバウンドは減りません。教頭先生が一人いなくなっても、職員会議が短くならないのと同じです。
なぜツーバウンドルールがあるのか
公式の基本ルールでは、この決まりによりサーブ&ボレーの優位性を抑え、ラリーを長くしやすくすると説明されています。
- サーブ直後にネットへ詰めて決める展開を防ぐ
- レシーブ側だけが極端に不利になるのを抑える
- サーブ側にリターンを待つ時間と距離を求める
- ラリーと戦術が生まれやすくなる
小さなコートで、サーブ側がすぐネットを占領できると、競技はかなり一方的になります。ツーバウンドは、ピックルボールらしい駆け引きを作る重要な校則です。
開始時の立ち位置
ルールを知っていても、立ち位置が悪いと第2・第3打をボレーしてしまいます。
| 選手 | おすすめの開始位置 | 理由 |
|---|---|---|
| サーバー | ベースライン後方 | サーブ規則を守り、深いリターンを待つ |
| サーバーのパートナー | ベースライン付近 | リターンが自分側へ来てもバウンドさせるため |
| レシーバー | 深いサーブに対応できる位置 | サーブをバウンド後に返すため |
| レシーバーのパートナー | キッチンライン付近 | サーブを受ける役ではなく、第3打以降に備える |
特にサーバーのパートナーが最初からネット前に立つと、深いリターンを反射的にボレーしやすくなります。最初は2人とも後方で待つと安全です。
レシーブ後の動き
レシーバーは深く返した後、状況を見ながらキッチンラインへ前進します。一方、サーブ側はリターンをバウンドさせなければならないため、すぐ前へ走り込まず、まず第3打へ備えます。
- レシーバーはサーブを待つ
- 深くリターンする
- 返球の結果を見ながら前進する
- サーブ側は後方でバウンドを待つ
- 第3打を打ってから、状況に応じて前進する
「ネットへ早く行く」は大切ですが、サーブ側がリターンより先にネットへ走ると、自分で自分の第3打を難しくします。早退すると、次の授業が難しくなるのと同じです。
キッチンルールとは別の規則
ツーバウンドとキッチンは、どちらもボレーに関係しますが別の規則です。
| 規則 | 制限するもの | いつ適用? |
|---|---|---|
| ツーバウンドルール | ラリー開始直後のボレー | サーブとリターンの後、各側の1バウンド完了まで |
| キッチンルール | ノンボレーゾーンに触れた状態でのボレー | ラリー中ずっと |
第4打以降でボレー可能になっても、キッチン内やキッチンライン上からボレーしてよいわけではありません。
よくある反則5例
- サーブをノーバウンドで返す
- リターンをサーブ側がノーバウンドで打つ
- サーバーのパートナーがネット前でリターンをボレーする
- レシーバーのパートナーがサーブを横取りしてボレーする
- 第4打からボレー可能なのに、第5打まで必ず落とすと思う
5番目は反則ではありませんが、ルール上必要のないバウンドです。落として打つこと自体は合法なので、戦術として選ぶのは問題ありません。
初心者向けの練習方法
声に出して3球を数える
4人でゆっくりサーブから始め、次のように声を出します。
- 「サーブ」
- 「1バウンド、リターン」
- 「2バウンド、第3打」
- 「ここから自由」
最初は得点を付けず、10ラリーほど繰り返します。強く打つより、正しい順番を身体へ入れることが目的です。
サーブ側の2人を後方へ置く
サーバーとパートナーの両方がベースライン付近から開始し、どちらへリターンされてもバウンドを待つ練習をします。第3打を打つ担当は固定せず、声をかけて決めます。
よくある質問
リターンがネットに当たって高く浮いたら、第3打でボレーできますか?
できません。サーブ側はリターンを一度バウンドさせる必要があります。打ちやすく見えても待ちます。
サーブがネットに触れて入った場合もツーバウンドですか?
はい。合法なサーブとしてプレーが続けば、レシーブ側はバウンド後に返し、サーブ側もリターンをバウンド後に返します。
第3打が高く上がったら、レシーブ側はボレーできますか?
できます。両側の1バウンドがすでに完了しているため、第4打はキッチンなど別の規則を守ればボレー可能です。
第4打もバウンドさせて打ってよいですか?
はい。「ボレーできる」は「ボレーしなければならない」ではありません。1バウンド以内で返せば構いません。
30秒小テスト
Q1. ツーバウンドは同じ側で2回?
A. いいえ。レシーブ側とサーブ側で1回ずつです。
Q2. サーブ側の第3打はボレーできる?
A. できません。リターンをバウンドさせてから打ちます。
Q3. 第4打は必ずボレー?
A. いいえ。ボレーもバウンド後の返球も選べます。
Q4. ダブルスだけのルール?
A. いいえ。シングルスにも適用されます。
相手で1回、自分で1回、そこから自由。この一文を覚えれば合格です。ボールを見て反射的に打ちたくなっても、最初の2回だけ待ちましょう。待てる人は強い。給食のデザートを待てない先生は、弱いです。
前後の授業
参考にした公式情報
※本記事は一般的な立位プレーを想定した初心者向け解説です。アダプティブ競技などでは特別規則が適用される場合があります。大会・イベントでは、最新の大会要項、指定ルールブック、審判の指示を優先してください。


